【 2030年 】夏の北極に氷がなくなる…
アマゾンの森林火災にアメリカの森林火災、排気ガスによる二酸化炭素の排出量増加により、地球の温度上昇の問題が深刻になっています。北極圏の海の氷が一年で最も少なる時期は9月ですが、その氷が年々減少傾向にあり、このままの状態だと2035年頃には夏の北極圏の氷はなくなってしまうといわれています。
In 15 years, summer sea ice in the Arctic could be nothing but a memory. Scientists have been tracking Arctic sea ice since 1979 and have recorded a decline in ice by an average of 27,000 square miles a year. At that rate, there won’t be any left during the summer of 2035. pic.twitter.com/41TDvVfT5H
— NowThis Impact (@nowthisimpact) October 19, 2020
北極圏の氷はどれくらい減少しているのか
1979年から北極圏の氷を観察している科学者の記録によると、北極圏の氷は年間平均で約27,000平方キロメートル減少しています。これは日本の宮城県の面積と同じくらいの面積になります。毎年これだけの面積の氷が減少していくと、このままだと2035年には夏の北極圏の氷はなくなってしまうという計算になります。
北極海の海の氷の状態を化学的に分析している、National Snow & Ice Data Center によると、2020年9月の北極海の氷の広がり平均は平均392万平方キロメートルです。これは大体インドの同じくらいの面積で、42年間の衛星記録の中で2012年9月に次ぐ2番目に低い記録です。
北極の気温の変化
グラフで北極の氷がどれくらい減少しているのか分かりましたが、気温の変化はどうなっているのでしょうか。
Lower atmosphere temperature anomalies over the last 3 months in the northernmost region of the #Arctic 😬
[Data from JRA-55 reanalysis; averaged ≥80°N latitude; 925 hPa level] pic.twitter.com/DcL6G5NURh
— Zack Labe (@ZLabe) October 12, 2020
このグラフを見ると、2000年に入ったころから少しずつ上昇しており、ここ5年間の間に一気に上昇している事が分かります。
これらのグラフを見ると地球温暖化の問題に取り組んではいても、その効果を確認することは残念ながら出来ない事が分かります。まだまだ対策が必要であり、このままでは本当に2030年には北極圏の夏は氷がない状態になるかもしれません。
北極圏の氷が溶ける事による影響
地球温暖化により北極圏の氷が溶けることにより、様々な災害を引き起こします。「過去最大級の〇〇・・・」「季節外れの〇〇」といった言葉を日常的に耳にするようになりましたが、異常気象が当たり前になってしまって危機感も薄れていっているのではないでしょうか。
世界各地でハリケーンや台風による洪水などの被害や、野生動物の異常現象、虫の大量発生、疫病の発生にも影響しています。
アメリカのカリフォルニア州では2035年までにガソリン車の新車販売を禁止する条例も決まったり、中国では二酸化炭素の排出量を2060年までに実質ゼロにする事を表明しています。地球温暖化の問題には早急に対応する必要がありまだまだ課題は多いです。