米国屈指の日照を誇るモハーベ砂漠でのソーラープロジェクト
アメリカの西海岸、ロサンゼルス郊外にあるモハーベ砂漠(Mojave)。ここには沢山のソーラー発電所が設置されています。モハーベ砂漠はアメリカ合衆国全体の中でも非常に日照条件が良く、他のエリアと比較しても2倍もの日照があり、太陽光発電にうってつけの場所になります。
このエリアには世界中から沢山の太陽光発電のための投資が集まり、エネルギーインフラを担う企業が太陽光発電所を設置し、企業へと供給しています。
モハーベ砂漠周辺の太陽光発電所
モハーベ砂漠周辺にある主な発電所の場所です。
この周辺の発電所の多くはヨーロッパ企業が持っているものが多く、
モハーベ砂漠周辺の主なソーラー発電プロジェクト
ネヴァダ・ソーラー・ワン
2007年から稼働をはじめたネヴァダ・ソーラー・ワン発電所は、スペインのインフラや再生可能エネルギーなどの開発運営を行うコングロマリットである「アクシオナ」によって設置され、およそ64MW、15,000世帯分の電力を商用電力として発電しています。
発電方式:集光型太陽熱発電(CSP)
ネヴァダ・ソーラーワンは、集光型太陽熱発電です。これはパラボラアンテナのような形状の鏡で光を受け、それを一点に集め放射熱を利用して電気を得る発電方式です。一点に熱を集めた先には水があり、その水を蒸発させて蒸気タービンを回転させて発電します。火力発電と同じ仕組みですが、熱を得るために石炭などを利用せずに太陽光で熱を得ているため、クリーンエネルギーになっています。
発電所の動画
ネヴァダ・ソーラー・ワンMAP
イヴァンパー・ソーラー・パワー・ファシリティー
2014年から稼働している集光型太陽光発電所で、NRGエナジー、ブライトソース・エナジー、Googleらの出資で作られたもので、その当時では最大規模の太陽光発電所でした。2021年現在で3つのタワーがたっていて、14万世帯の消費に耐えられる電力を作り出しています。
発電方式:集光型太陽熱タワー発電(CSP Tower)
ネヴァダのものと違うのは、大きなタワーが立っていて、その周りを囲むように沢山の鏡がおかれており、その鏡をタワーに集め、その熱で蒸気タービンを回転させています。
発電所の動画
イヴァンパー・ソーラー・パワーの場所
モハーベ砂漠エリアは1年中日照が遮られることがないという好条件な場所です。そのため、今後もエネルギー獲得のため、多くの太陽光発電関連企業がこのエリアに集まってくることでしょう。