主要国の四輪車普及率、1位はアメリカ
日本自動車工業会が発表した2018年末での主要国の四輪車普及状況では、1位はやはり自動車大国アメリカで、人口1,000人あたりに861台普及しています。86%の人が保有していることになります。
続いてオーストラリアが1,000人あたり751台とこちらも75%と高い数字を表しています。日本はというと全体の7位となっていて、615台とおおよそ62%の普及率となっています。ここのデータに中国がありませんが、中国でも自動車の保有率はここ数年で急激に伸びています。
世界平均は188で、おおよそ19%となるため、先進国での自動車利用がいかに多いかが読み取れます。
世界各国の自動車保有台数について
続いて、世界各国の自動車の保有台数についてですが、2018年末時点で世界中に自動車は14億台を超えているということがわかります。2018年の人口が76億人であることから、世界全体では18%の人が車を所有している計算になります。
保有台数1位は、2億8,150万台を保有するアメリカです。現在販売台数ではアメリカを凌ぎ、ものすごいい勢いでその保有台数が増えている中国が2位の2億3,122万台となっています。日本は第3位の7,828万台となっています。
注目すべきは、中国の乗用車の販売台数です。アメリカが1億2,282万台であるのに対して、中国は1億9,440万台と乗用車の保有台数ですでに上回っていて、今後もこの差はどんどん開いていくという事になります。
主要国の自動車(四輪車)の生産台数推移
ここ数年の中国の余裕台数の伸びを裏付けるように自動車の生産台数がものすごい数になってきています。
2019年の自動車生産台数が、アメリカで1088万台であるのに対し、中国はその倍以上の2,572万台となっています。
日本は968万台で世界3位の生産台数となっています。人口1,000人当たりの自動車保有台数が623台と日本よりも少し多いオーストラリアは自国の自動車ブランドが歴史上ホールデン1社しかなく、1931年にはGMに買収され、2017年10月で工場を閉鎖しオーストラリアでの現地生産を終了しました。これによりオーストラリアでの生産がなくなり、自動車の普及率は高いがそのほとんどが輸入車という事になります。
今後も拡大が予想される中国市場
すでに乗用車部門で世界1位の自動車保有台数を誇る中国ですが、今後もその生産台数は伸びていくと予想されています。2050年のカーボンニュートラルに向け、中国では今、電気自動車のスタートアップが最新の電気自動車を次々とリリースし、内需だけでなく、各国への輸出も開始しています。
米国テスラの上海工場からの出荷も順調であることから、世界の自動車業界の勢力図がEV化によって大きく変わろうとしています。