再エネ海域利用法に基づく促進地域の指定とは
日本は現在化石燃料中心の発電にたよっているため、脱炭素に向けて再生可能エネルギーの活用は急務です。海に囲まれた日本では様々な再生可能エネルギーの可能性が考えられていますが、その一つに「洋上風力発電」があります。
日本が2050年のカーボンニュートラルに向けて取り組むグリーン成長戦略の中でも一番最初に挙げられている洋上風力発電は、すでに「再エネ海域利用法」という法律が定められ、海域は漁師などが漁業をする場所でもあり、その漁場を失うことなく、漁業の創業の邪魔にならないような場所を長期的に利用できるようにしています。
すでにこの再エネ海域利用法により、長崎県、千葉県、秋田県は促進区域とされていて、今回でさらにその場所が具体的に示された形になります。
促進区域は「秋田県八峰町および能代市沖」
秋田県八峰町(はっぽうちょう)は県北西部の日本海に面した人口6千人ほどの町です。面積の8割が山間部で、日本海側に人口が集中し、産業は漁業が中心です。その南側に位置するのが能代市です。能代市は人口5万人弱の都市で、火力発電所と風力発電所が設置されています。

能代湾に見える風力発電所
このエリアが風力発電所として、まず促進区域に指定されました。すでに能代にある風力発電所が強化され、洋上に建設されることでさらなる電力の獲得を目指しています。
今後促進区域に有望な区域
他にも国は候補地を設定しており、有望な区域として以下の3か所が候補に挙がっていたが、今回さらに4か所の有望区域を追加した。
- 青森県沖日本海(北側)
- 青森県沖日本海(南側)
- 長崎県西海市江島沖
今回追加された4か所は以下の4か所
- 秋田県男鹿市、潟上市及び秋田市沖
- 山形県遊佐町沖
- 新潟県村上市及び胎内市沖
- 千葉県いすみ市沖
上記7か所については今後更に整備が整い次第促進区域へと格上げされていきます。
一定準備段階に進んでいる区域
上記7か所の他に、洋上風力の設置場所として候補地に挙がっているのが以下の10か所です。
- 北海道石狩市沖
- 北海道岩宇及び南後志地区沖
- 北海道島牧沖
- 北海道檜山沖
- 北海道松前沖
- 青森県陸奥湾
- 岩手県久慈市沖
- 福井県あわら市沖
- 福岡県響灘沖
- 佐賀県唐津市沖
すでに資源エネルギー上などでは、これら候補地での再生可能エネルギー事業者の選定なども開始し、準備を進めています。
洋上での風力発電は高い発電能力が期待されているため、今後もさらにその促進区域を広げ再生可能エネルギーの活用を進めていく一方で、海上という過酷な環境下での発電設備の管理運営などの維持コストをどのように削減していくかも大きな課題となっています。